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唐風呂大根

2020年12月22日

先週12月15日に取材を行った日光市足尾の唐風呂地区にある唐風呂大根です。


久保田さんは、この大根の種を親戚から譲り受けて繋いできました。

大根自体はいつからこの地に伝わり、「原産」と呼ばれるようになって来たのかは分かりませんが、有名が三浦大根と同じ系統のものと言われ、土器などが出てくる古い歴史を持つこの地域なので、鎌倉時代に持ち込まれたものでは?という想像をしてしまったりします。


色が赤紫色でとても美しく、唐風呂地区の土地ではないとこの色が出ず、薄いピンク色になってしまうとも言われており、交雑しやすいアブラナ科を作物を、その形質のまま伝え繋いでいくことの難しさは、その土地の風土だけでなく、地域の文化や人の意志にも関わる問題なのだということを知りました。


今回、サンプルに理想的な形のものを頂いて来ました。

しかし、葉っぱの保存が難しく、スケッチするまでに水につけて持たせようと思ったのですが、上手く行きませんでした。

種取り用にもう一度土に入れて春まで凍らないように保存しながら、葉が出るのを待つと共に、現場で撮った写真を元に葉などの形質の特徴を観察し捉えようと思います。




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